元浪人生の大学受験記

元浪人生の雑記。志望校は東京大学文科一類だった

一ノ瀬志希についての考察というか、なんというかそういうもの

 以前の記事を書いてからおおよそ二月ほどだろうか。とりあえず、今更かよとも思うが、自身の見解をきっちりとまとめずに運営や他人の解釈を批判しているだけでは結局こいつは何も生み出さないのに偉そうにと言われそうなので、いい加減しっかりとした一ノ瀬志希に対する考察というか、なんというか、そういったものを書こうと思う。

 本当はTwitterで書きたいのだが、アレの性質上まとめるのがめんどくさい上に140字の制限があるし、どうせ書くならきっちりと書きたいと思ったのでブログで書くこととした。

 ところで、前回の記事で触れたTENETは結局のところ、滑り込みでIMAXで鑑賞することができた。IMAXでの閉幕が確か10月の18だったかと記憶しているが、その週の火曜か水曜に予備校が終わったあとに見に行き、なんとか鑑賞に成功した。いい映画なのでぜひ見ていただきたい。12月の16よりオンライン配信、また1月の7日よりBDDVDの発売だったはずだ。多少ずれていても許してほしい。

 また、病状なのだが、順調に投薬量が増え、順調に調子が悪くなっている。どん底までは下がりつつあるので躁転を今か今かと待ち望みながら残り数ヶ月を走りきろうと思う。近況はここまでとする。

 一ノ瀬志希とはまず何か

なんでコレいるの?

何事もまず定義するのが大切だ。例えばスパイダーマンを語るとき、スパイダーマンとだけ書いてしまうと東映版やサム・ライミ版、アメイジングMCU版と色々あるスパイダーマンのうちどの作品の話をするのかは正直わからない。スパイダーマンに共通する一般的な話をするのなら別に定義づけなんてしなくていいかもしれないが、しかしスパイダーマンを見たから感想を書くとなったとしたら、どれを見たのかは明確にしないと、読む人間が混乱するだろう。

 実際に、ハリウッド映画であるサム・ライミ版やアメイジングMCU版しか知らない人間が東映版の感想記事をみたら驚くに違いない。レオパルドンなる謎の巨大ロボットが東映版にはいるのだから。

 オタクにわかりやすいように書くとするならば、「OVAHELLSINGとTV版HELLSING*1は違う作品だよね。OVA版だけ見てる人間にTV版の話ししてもわかんないだろ?だからちゃんとTV版だと言って話振れよ」という話だ。

 一ノ瀬志希だってきちんとそこを定義しておかないと、ラミアになったりしてしまうし、本物の錬金術師になってしまったり、マトリックスのような世界にとらわれていた少女になってしまうので、困る。

志希ちゃんとは

 一ノ瀬志希とは、アイドルマスターシンデレラガールズ及び同スターライトステージに登場するアイドルである。最近はアイドルマスターミリオンライブシアターデイズにコラボ出張していたし、うろ覚えだが昔バハムートやグラブルにも出ていた気がする。映像作品だとスピンオフに出てたしあとは劇場にも出てる。CDやマジアワでボイスドラマのようなものもやっていたはずだ。CMやGo Just GoのMVはノーカンで。まあここまではいいだろう。まだラミアだったりするが、とりあえず大枠としての一ノ瀬志希はかたまった。

 この記事ではとりあえず3つに一ノ瀬志希を分けて、そのうち2つについて話していこうと思う。1つ目はアイドルマスターシンデレラガールズ、通称モバマス一ノ瀬志希。2つ目は同スターライトステージ、通称デレステ一ノ瀬志希。そして最後にこれら以外の一ノ瀬志希だ。本当はスターライトステージを細分化できると思うんだが、それをやると無限に細分化できてしまうのでやめる。めんどい。そして、CDのボイスドラマのうちソロCDについている目指せ!シンデレラNO.1一ノ瀬志希編とマジックアワーSP第11回はデレステモバマス、両方共通のものとして扱うこととする。別に性格には深く関わらないし。

共通事項

 岩手出身18歳の女子高生アイドル。帰国子女。ギフテッドであり以前は合衆国の大学に通っていたが飽きたため帰国。専攻は化学及び生物系。特に神経伝達系に作用する薬物についてだろう。飛び級は小学生の頃だと推測される。学位は不明。本人がDr.を名乗ることは多々あるが、実際に博士号を取得したかどうかという点では信憑性に欠ける。自宅のガレージを研究室にし、そこで生活している。

 性格は表面上は大胆不敵。よく言えば柔軟、悪く言えば適当。興味あることはとことんやるが、ないものはすぐ飽きる。典型的なギフテッド像にそった性格と言えるだろう。

 両親は父親は同系の研究者で同じラボに所属、母親については詳細不明。もっとも親への言及はデレステのみだが。同じくデレステのみだが変化はしないだろう情報としては大学の所在地がNYであることだろうか。なんとなくそういう系ってカルフォルニアマサチューセッツなイメージあるけどNYらしい。NYの大学は正直法学政治学経済学のイメージがなぜか強いけど、そういえばスパイダーマンの蜘蛛ってたしかコロンビア大だし言われてみれば普通に理系も強いのかな。しらんけど。

まあこれらは基本変化しない共通事項だろう。表面的性格としたのには理由があるが、それは後に扱う

モバマスにおける一ノ瀬志希

 結論からいこう。モバマスにおける一ノ瀬志希という人間はあまり表面と内面の性格の乖離は無い。内面があまりにも揺るぎないために、変わりようが無いからだ。

 君は、自分というものをしっかりと認められるだろうか。自分というものをしっかり認めた上で、これで良かったと言い切れるだろうか?

 これらをやり遂げたのが彼女なのである。

 【純白の化学式】思い出エピソード後編において彼女は「私は昔から変な子だった。でも私はそれでよかった。ギフテッドの私にとっては普通じゃないのが普通なの」という趣旨の発言をしている。これは生半可な思いで言えることじゃない。自分が普通とは違うということを肯定的に受け入れるというのはとても難しい。私はコレを言い切れる彼女はとても強いと思った。私には到底言い切れないと思ったからだ。確かに憧れはあるのだろう。それでも、今の自分にとってはこれが普通だと言いきれる。それが彼女のいい点だ。彼女は確かにギフテッドだからと特別扱いされることに思うところがあるかもしれないが、しかし【花舞うトポロジー】思い出エピソード後編での「私の才能をキミのために」という発言は自分の特性への誇りと自信が垣間見え、自身の特性自体は否定していない。

 そして彼女にはあるポリシーがある。明確に発言しているのはコレまた【純白の化学式】だが、特訓後のセリフに「今を生きるのが幸せのレシピ」だという趣旨の発言がある。こういった考えは古代ギリシアエピクロス辺りまで遡れるのだが、彼の思想の流れを汲んだ詩人であるホラティウスがある詞を残している。その一部はとても有名だ。Carpe diem。その日を摘め。アイマスPにはシャニのBloomy!だよといえば通じやすいかもしれないが、結局のところその日その日を生ききるのが幸せにつながるということだ。実際、モバマスにおける彼女はその指針に従って行動していて、基本どのカードやイベントでも自分の思うままに行動している。中でも特徴的なのは【セブンスヘブン】と【花舞うトポロジー】、そして北海道アイプロだろう。彼女は意外と気が利くのだ。プロデューサーが事務所にこもりきりならば外へ連れ出してストレス発散を無理矢理だがさせるし、北海道アイプロでは迷子の保護を「悲しい匂いは好きじゃない」と自主的に行い、年下であるナターリアに彼女の国の言葉で水族館の展示の解説をしようかと提案する。おそらく、自分が今を生きる上で、周りも幸せであったほうがいいという考えなのだろう。正直私なんかと比べるのが烏滸がましいほどに人間というものができている。キャラクターなんだから当然?お前それデレステ志希見て同じこと言えんの?

 つまるところ、陰気なところを感じさせない朗らかな存在なのだ。自身を認め、そして今を楽しむことを追い求めるという人間として最上級のあり方が彼女からは見られるのだ。デレステPからすればダークな一面が強いように感じられる彼女だが、モバマスの彼女からは、そういったものは一切感じない。そもそも、デレステでは化学をやめて帰ってきたのがある種の中2的な全能感からの中2的な考えな結果なのに対して、モバマスにおいての彼女は積極性を失ってはおらず、そもそも化学自体への興味が未だに維持されていることが【新春パルファム】から伺えることからして、何もかも違うのだが。

 また、人間との交流に関してもモバマスにおいては依存ではなく対等な関係を築いている。デレステにおいては周囲への依存傾向があると考えているのだが、モバマスの彼女は自分というものがすでにあるので、自分の意思で、自分の考えで、自分の思うままに才能を活かす事ができる。そういった点でデレステの彼女よりも何歩も先を進んでいる。デレステの彼女が清澄のエッセンスで自分の持つギフテッドという特性をようやくプロデューサーという存在を通じて肯定できるようになってきたのに対してソレが出る半年前に私の才能をキミのためにと言ってるのだから当然なのだ。

デレステにおける一ノ瀬志希

めっちゃ種類あるけど、まあ大体大まかにやるね。とりあえずさっきの反対だと思っとけばいい。自分の才能に自信はあるにはあるけど、その自信が変なふうについちゃって自己肯定に結びついておらずむしろ自嘲にすらつながっているという点でモバマスの彼女とは全く異なっている。世界に対する認識も、なんでも面白いと思える素直な心から全部わかったからおもんないといったふうなひねくれた認識へと変化してしまっている。この辺はインビテーションダイブやバベル見ればわかると思う。正直誰こいつ...ってなるくらい振る舞いと言動がモバマスと違くてビビる。デレステ内でも統一されてないから怖い。

真面目な解説をするね。眠いけど。なんで朝四時にコレ書いてんだろ。

とりあえず、デレステ志希とモバマス志希の乖離というものはデレステにおいてはキャラクターの成長を描きたいのだろうというものがあって、その成長と言うものを感じられるものんがアイロニカルエトランゼから清澄のエッセンスまでの一連の流れなので、とりあえず大雑把に説明していくね...

まあアイロニカルエトランゼってのは直訳すると皮肉屋な旅人*2っていう意味なんだけどもまあ当然言うよね、アイロニーを。特訓前の親愛度セリフは基本皮肉でできてると考えていいと思う。彼女にとってはNYはどこでもない街ではないし、ギフテッドは一人でないとなんて考えは現在の彼女にとってはすでにバカバカしいと感じられるものだから。でも昔は一人でないとと考えていて、そんな自分はバカだったなと皮肉を言っている。NYくんだりまで行く皮肉屋な旅人だから、まあカード名との接合性もバッチリ。*3ここでNYにいた頃の自分自身をバカバカしいと皮肉って過去の考えと決別し、そしてクレイジークレイジーでその頃の自分に何が足りなかったのかを見つめ直すためにフレデリカという相方と再びNYの自身のかつていたラボに舞い戻る。バベルはあんま好きじゃないし要約するのも面倒なんですっ飛ばしますが、まあ年下焚き付けて先輩風を吹かせてるような空気感がまああるっちゃあるんで、そういう年頃って多めに見てあげましょうや...あれで一番大事なのはプロデューサーと出会った時にすでに私はバベルの塔を飛び降りたっていうセリフなのでそこだけ回収して次進みます。清澄のエッセンスは特訓後は塔を降りてきているイラストですがまあ要は一人だけでこもる象牙の塔は退屈だから降りようってことです。その途中でPと出会ったのは運命だねみたいな話ですねはい。で、ギフトに今まで振り回されて生きてきたけど、君のおかげで使うもんだって気づけたよみたいな話ですねはい。無いほうがいいと思っていたギフトがどんなものにもなる「あたしをあたしたらしめるもの」に成長したって話ですはい。まあこれが成長の本質、成長のエッセンスっちゅーものなんでしょうね。

 ここまできてまーだデレステ志希はモバマス志希の領域まで立ててないんでこれからも成長するんでしょうけど、別に最初からモバマス志希で出せよ...って思うし、レレやD3イベみたいなデュオユニット以外のイベントだと典型的ななんというか....ダメな天才キャラというか...なんというか...ライターさんギフテッドって概念嫌ってないって感じの描き方されてるんでなんというかうん...。まあこの話はここでやめにしましょう

 で、結局彼女は成長できはしたんですけども、その自己の確立というか、そういったところでかなりプロデューサーやフレデリカに依存してるように見えるんですよね...ギフトの使い方も君がいたからみたいな空気出してますし、なんというかどっちかかけたら危ういんじゃっていう不安定さが醸し出されていてとてもつらい。モバマスだとPとはアイドルとPとしての信頼関係、フレちゃんとは親友としての信頼関係をきちんと健全に築けているのに...デレステではあれもう二人の保護者に依存してるように見えてね...

 まあそういう課題があるからそれを乗り越えるんじゃないすか?しらんけど

結論

まあここだけ見ればいいけど、デレステの志希とモバマスの志希が別人だってわかればそれでいいんじゃないすかね。デレステの志希はまだまだ成長途上、モバ志希は確かな自分ができている。だから両者の間に決定的な差があって、まあそれが違和感として噴出するし、意図的に混同してる同担への違和感につながってるんだと思うんですよね。だってモバマスだけ見てりゃ志希ちゃんのファンサある程度いいのは想像つくし...そりゃデレステだけみたらお世辞にもファンサいいなんて全く思えないけど別人なんだからしゃーないじゃん。混同して成長したねは違うでしょ...モバマス志希ちゃんはもとから周り見えるいいこだっつーの。TLで前見かけたギフテッドが呪い云々、自分自身の地雷に刺さったから嫌いだけどあれも全部デレステだけ見てればある程度正しいわけであれに正当性与えるとかまじでデレステ運営糞だわモバマス志希だったら絶対そんなこと思わんだろボケ。自分の特性を呪ってたらあんな自信と誇りに満ち溢れた発言できないっつーの!

まあぐちをぐちぐち書いても仕方がないのでここで終わりにして寝ます

*1:別に逆シャアベルトーチカ・チルドレンでもいい。とにかく同じタイトルで同じキャラ出てるけど違うということが言いたい

*2:語源的には仮面をかぶった旅人でもいいかもしれない

*3:語源からとった仮面をかぶった旅人とするならば、過去の彼女は孤独な天才という仮面を付けて帰国している。そんな彼女自信をアイロニーで笑い飛ばすってのはまあ流石に運営の人そこまで考えてないと思うよってやつでしょうけど