元浪人生の大学受験記

元浪人生の雑記。志望校は東京大学文科一類だった

我が国の政府レベルでのギフテッドに関する議論について思ったこと

まあ色々あって、確か4月だったかな?にあった文部科学大臣の答弁思い出したんです

いやーひどいよねあれ。悲しくなった。まあギフテッドに対する認識なんてそんなもんよねーって感じ?

まあでも国も多分色々考えてると思うし、国会でも他にギフテッドについて取り上げたことあるんじゃないかなーっておもってとりあえず国会議事録と中央教育審議会の今年の中間まとめあたってみたんだよね。ソレらを適当に要約して引用しつつ適当にうだうだいうだけの記事だよ

せーじのおはなしがだいすきなおおきなおともだちへ。さいしょによんでね

いますぐこのぺーじをとじてね。たぶのみぎがわにばってんがあるからそれをおすとたぶごとけせるよ。たぶをとじるのがいやならぶらうざばっくをしてね。ぶらうざばっくはひだりむきのやじるしをおせばできるとおもうよ。

最初に言いたいのだが、この記事はネット上における政治的党派性とは関係はない。

文部科学省や与党への批判、また米共和党への支持が記事内にて出てきたとしても、それだけで私が日本国内において支持する側が決まるわけではない。読んだ人間が与党支持者だろうが野党支持者だろうが誤解はやめてもらいたい。確かに私は共和党支持だし保守党支持だが、私はあくまで西側自由主義を信奉する一個人だ。宗教右派オルト・ライトポピュリズムといったものを支持する田舎者、もしくは教育を受けられていない愚民の差別主義者という左派の皆さまがご想像あそばされる典型的な右翼とやらでは断じて無いし、個々人の権利をみだりに侵害せんとし、共産主義者と手を結んでいる悪魔の手先という右派の皆さまがご想像あそばされる典型的な左翼でもない。両方とも大嫌いだがまだマシな方と手を組んだ、共和党や保守党を支持する典型的なリバタリアン的思考を持つ人間であることを留意してこの先を読んでいただきたい。政治的議論の際我々のような人種がいることを両サイドともにまともに意識したことはないだろうから両サイドともにどこか一箇所取り上げてどうこう言ってくるのはわかってんだよ。うっせばーか。私に関わってくんじゃねぇ。どっちも嫌いだ。クソくらえ

なぜ、このようなことを先に言及するかというと、文科省と与党をこき下ろす気満々だが、それはそれとして合衆国におけるギフテッド教育に触れる際に学校選択制の観点から共和党寄りの記述をするからだ。インターネットにいるめんどくさい政治系の人間というのは、どちらかに肩入れすると揚げ足とって叩いてくることを身にしみて理解しているので、左右どっちも回れ右して、右に回るのが嫌なら回れ左でもいいからとにかく踵を返して、こんなネットの辺境ではなく中心街たるネット掲示板Twitterへとおかえり願い、そこで思う存分火花をちらしてほしい。僕は鍵垢にこもってほそぼそと同じ政治的思想の持ち主や、ゲーム仲間とまったりだべるのが好きなのであって、君たちのバトルに巻き込まれるのはごめんなんだ。

 

おおきなおともだちは帰ったかな?それでははじめよう。もしいたとして、コメントしてきたら容赦なくコメント消すからよろしくね

公的な文章からの引用のようなもの

政治的レベルつまり議会レベルにおける議論。国会議事録より

ギフテッドについての国会での発言は全てで6つ確認できる(国会議事録検索より)まずは一つずつおおよその大意だけ上げていく

第151回国会衆議院文部科学委員会 第7号 平成13(2001)年3月16日

発言番号064 山谷えり子衆議院議員(当時)(自民)
ギフテッドチルドレン、タレンテッドチルドレンなんといって、多様な形での支援体制がこれから必要になってくるというふうに考えております

第189回国会衆議院外務委員会 第13号 平成27(2015)年8月28日

発言番号014 大野敬太郎衆議院議員(自民)
ただの人物紹介なので割愛

第193回国会参議院決算委員会 第9号 平成29(2017)年5月22日

発言番号056 二之湯武史参議院議員(当時)(自民)
Q.(障害児や特別に支援を要する児童へのフォローに対して言及した上で)一方で、例えば特別な才能に恵まれた子供たち、いわゆるギフテッドと言われるような非常に能力の高い子供たち、こういった生徒に対する専門人材、若しくはそういったフォローの体制というのは検討されているのか。

発言番号057 政府参考人
A.まだ具体的な対応は十分取れていないんじゃないかというふうに考えております。

発言番号058 二之湯武史参議院議員
憲法26条での「その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」という規定を考えた際、日本の義務教育にギフテッドの居場所はあるのか。

(ダンスを例に上げ)義務教育に組み込まれることで知的好奇心をとめてしまっているのではないか。

そのため、教職員のみで対応できるという考えを変えたほうが良いのではないか。

また、教員は50代が4割を占めておりこれから大量退職の時代が来るが、その時義務教育の質にどうアプローチするのか

発言番号059 政府参考人
年齢制限の緩和や特別免許状の積極的活用で対処するよう努力する

発言番号060以下は072まで要約。二之湯武史議員のもののみ
その発想から変えるべきだと言っている。
中三の通塾者は70%を超えており、もはや教科に関しては義務教育は信頼されていない。
スポーツや文化的な面でも民間教育は盛んである。そういったことを踏まえ義務教育を改革スべきである

発言番号072 二之湯武史参議院議員
(現状の義務教育改革は支援が必要な児童に対してはプラスであると言った上で)
この国を引っ張っていく、そういう突出した個性に対する、ギフテッドの子供に対する支援若しくはサポート、こういったものは義務教育の大きな課題である。

第201回国会衆議院決算行政監視委員会第二分科会 第1号 令和2(2020)年4月6日

発言番号259 谷田川元衆議院議員(立憲民主)
ABC予想を証明した望月新一教授を例に出し諸外国におけるギフテッド教育とギフテッドについて軽く説明)
まだ定義がしっかりしていないが、そういう子供が対人関係でつまずき学校に馴染めないという例が少なからずあると聞く。こうした子は、俗に、落ちこぼれの反対、浮きこぼれというが、大臣はこういった実態があることを御存じか。

発言番号260 萩生田光一文部科学大臣
児童生徒一人一人の能力、適性等に応じた教育を行うことは非常に重要。中央教育審議会で審議中である。ギフテッド、場合によっては発達障害も一緒に扱われるが(注おそらく2E)
そういった子供がが協調性がなくて学校に行かなくなってしまうことがあることは承知している。一人一人の子供にしっかり目配りをしていきたい。

発言番号261 谷田川元衆議院議員
人間関係につまずく事例が多々あるらしく、学校側も対応に苦慮しているとNHK教育テレビの番組で取り上げられていた。
IQ130以上の方が大体2%いるということであれば、40人学級であれば1人ぐらいいるということ。
全国的にそういう子供たちがどういう学校生活を送っているか、そういうのを調査するお気持ちはあるか

発言番号262 萩生田光一文部科学大臣

IQが高い子を、その分野をしっかり伸ばしてあげるということも大事だが、義務教育期間中に、全く集団生活ができない、協調性がない、あるいは人と対話ができないということを見過ごし、特定分野だけ伸ばせばいいというのは、日本の教育概念とはやや違うところがある。その辺は調査をするかどうか改めて考えてみたい。
 伸ばすことは大事だが、だからといって、それさえできればいいと、うちの党(自民党)にも、物すごくIQが高いんですけれども、みんなと協調できない人とかおりますので、(議事録にはないがここで笑いが起きる)やはりそれは大事なこと。社会に出る上では。いずれも大事なことなので、しっかりやっていきたい。


第203回国会衆議院議員文部科学委員会 第2号 令和2(2020)年11月13日

発言番号170 谷田川元衆議院(立憲民主)
決算委員会で質問したことだが(上記の第201回国会衆議院決算行政監視委員会第二分科会発言番号262)調査するかは改めて考えたいとのことだった。
10月7日の中央教育審議会初等中等教育分科会から発表された中間まとめを受けて調査する考えはあるか

発言番号171 政府参考人
中教審の中間まとめの中で、特定分野に特異な才能を持つ児童生徒に対する指導についても記述がなされ、今、答申に向けて鋭意議論が深められているところ
学校での調査は定義等が必要なので現時点では考えていないが、必要な取組について検討していく

第203回国会参議院文教科学委員会 第2号 令和2(2020)年11月17日

発言番号145 梅村みずほ参議院議員(維新)
日本の教育はボトムアップ傾向が強いがギフテッド教育はどうしていくのか

発言番号146 政府参考人
児童生徒一人一人の良い点や可能性を生かしていく協働的な学びを実現していくことが重要。SSHやジュニアドクター育成塾などが実施されている。
中央教育審議会で審議がされているところである

発言番号147 梅村みずほ参議院議員
浮きこぼれはもったいないので、ギフテッド教育に力を入れていってもらいたい。
差別と区別は違いますので、特別な才能を持った子供たちは区別しその才能に見合った教育というのを受けられるようになったほうがよい

 国家行政レベルでの議論

とりあえず度々登場する中央教育審議会の中間まとめを文部科学省のサイトに有るPDFから雑に引用するね

令和二年10月7日中央教育審議会 資料1-1令和の日本型学校教育の構築を目指して中間まとめ概要より

② 補充的・発展的な学習指導について
ア 補充的・発展的な学習指導
• 指導方法等を工夫した補充的な学習や学習内容の理解を深める発展的な学習を取り入れる
• 必要に応じて異なる学年の内容を含めて学習指導要領に示していない内容を加えて指導
イ 特定分野に特異な才能を持つ児童生徒に対する指導
• 知的好奇心を高める発展的な学習の充実や,学校外の学びへ児童生徒をつないでいくことなど,国内の学校での指導・支援の在り方等について,遠隔・オンライン教育も活用した実証的な研究開発を行う


令和二年10月7日中央教育審議会 資料1-1令和の日本型学校教育の構築を目指して中間まとめ本文より

(子供たちの多様化)
○ 特別支援学校や小・中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒は増加し続けており,小・中・高等学校の通常の学級においても,通級による指導を受けている児童生徒が増加するとともに,さらに小・中学校の通常の学級に 6.5%程度の割合で発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒(知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面での著しい困難を示す児童生徒)が在籍しているという推計もなされている。
また,特別支援学校に在籍する子供たちの約3割弱は,複数の障害を併せ有しており,視覚と聴覚の双方に障害のある「盲ろう」の子供たちもいる。
さらに,特定分野に特異な才能を持つ児童生徒17の存在も指摘されている。

○ 個々の児童生徒の学習状況を教師が一元的に把握できる中で,それに基づき特別な支援が必要な者に対する個別支援が充実され,多様な児童生徒がお互いを理解しながら共に学び,特定分野に特異な才能を持つ児童生徒が,その才能を存分に伸ばせる高度な学びの機会にアクセスすることができる。

イ 特定分野に特異な才能を持つ児童生徒に対する指導
○ 特定分野に特異な才能を持つ児童生徒に対する教育については,古典的には知能指数の高さなどを基準に領域非依存的な才能を伸張する教育が考えられてきたが,近年は領域依存的な才能を伸長する教育や,2E(Twice-Exceptional)の児童生徒*1に対する教育を考える方向に変化している。

単純な課題は苦手だが複雑で高度な活動は得意といった,多様な特徴のある児童生徒が一定割合存在するなかで,学校内外において,このような児童生徒を含め,あらゆる他者を価値のある存在として尊重する環境を築くことが重要である。
○ 一方で,これまでは,我が国の学校において特異な才能をどのように定義し,見出し,その能力を伸長していくのかという議論は十分に行われていない状況にある。
○ このため,知的好奇心を高める発展的な学習の充実や,大学や民間団体等が実施する学校外での学びへ児童生徒をつないでいくことなど,国内の学校での指導・支援の在り方等について,遠隔・オンライン教育も活用した実証的な研究開発を行い,更なる検討・分析を実施する必要がある

で、これ見てどう思ったのさ

結論から言うとアメリカ合衆国と比べると100年遅れてるよね。教育政策レベルでは50年くらいだけど、ギフテッド教育の開始って意味では100年文字通り遅れてる。

でもいがいとかんがえてるひともいるんだなぁっておもいました(粉みかん)

正直二之湯武史元参議院議員の考えは賛同できるなぁと思ったし、平成13年にギフテッドについて話した山谷えり子さん?*2は先見の明があるのかなと思った。自民党に10点ってしたいところだけど正直自民党出身の文部科学大臣の発言で自民党に50点減点ってしたいので自民党は40点減点です。答弁まともだったので立憲民主党に10点。維新は答弁まともっちゃまともだけど人生の国有化を感じたので10点加点からの50点減点で40点減点です。

いやさ、維新に関しては難癖に近いけどさ、でもなんというか気持ち悪い...あの区別云々のくだりがすごい気持ち悪かった。なんだろうね...うまくいえないけどエリート主義とか感じてすごい気持ち悪かった。うん...わかるよ?区別すべきっていうのはわかるよ?でもなんというか、自民党や維新のいう特定の才能のある児童って概念、なんというか国家という概念に利益をもたらす存在である必要性を感じてしまうというか、なんというか...国は黙ってて民間でやって。(政府レベルでの議論全否定)国の補助とか、ありがたいけどああいうのって補助してやるからいうこと聞きなさいねともとれると思っている典型的リバタリアン的思想あるから、時々Twitterで見かける「人生の国有化」って言葉を思い出してしまう。児童のためにではなく、純粋な国の発展のための国家戦略としてのあれが見え透いてるから嫌悪感を感じるんだと思うんだ。もっと濁してくれ...

でさ、大臣のアレ何?実態理解してないからああいうこといるんだと思うんだけどさ、アレなんなん?

そういう事言ってんじゃねぇんだよ...一部のハイリープロファウンドリーはそうかも知れないけどさ、そうじゃないギフテッドのほうが多くて問題なのはそっちなんだよ...

良くも悪くも唯我独尊で通せる例外除くと協調性とやらが強すぎて周りに合わせちゃうんだよ。そっちのがギフテッドにおいては問題だって理解してないよね。

点数は取りすぎると反感買うからとりあえず平均レベルに落とす(定期考査は勉強しなければ普通に7割ぐらいになるから楽)とかさぁ...仲間はずれにされるから本来の趣味や嗜好隠して本来の自分からしたらレベルが低い趣味嗜好を表にだすとか、そういうことをやってるの。言い方悪いし上から目線で何様って自分でも思うけどけど通常の方々というのは我々からするとアホでバカであらせられるから我々は基本生活していく上でレベルを落としてあなた方一般人諸君に歩幅を合わせてあげてるの。そんでもって義務教育で歩幅を合わせることを9年間強制させたあとに好きに歩いてくださいねと言われても、レベルを落とした歩き方しかわからないからそのまま続けざるを得なくて苦労するし、内心周囲を馬鹿にしてる自分に嫌気がさして葛藤したりするハメになんだよ。普通の能力あったらいい点数取るために勉強するから勉強の仕方身につくんだろうさ。死ぬほど羨ましいよ。こちとら点数下げるための努力してんのに。不公平だろ。

わかる?変わってるて思われると一般的な公立学校ではめんどくさい事になるんだよ。感受性高い我々ギフテッドにはソレが死ぬほど嫌だから普通であるように普通に見えるように努力するの。ソレが大臣のような人が言う協調性とやらを身につけるってことなんだよ。自分が自分らしくある権利なんてないわけ。よく教育においては個性がどうこう言われてるけど、それは美しいお題目だと思うよ?でもそれって一般人とか現時点で配慮されている方々だけで、我々ギフテッドには適用されないってのを重々承知してんだよ。わかるか?自分を押し殺して普通の人間とやらを演じる苦痛がさぁ。何が協調性だよ。そんなもんのためにこんな苦痛味わうハメになる人間なんてこれ以上いらねぇんだよ

1972年に合衆国議会に提出された「ギフテッド及びタレンテッドへの教育に関する合衆国議会への報告書」通称マーランドレポートを触りでもよんだ?読んでないでしょ。アレに書いてある"Gifted and Talented children are, in fact, deprived and can syffer psychological damage and permanent impairment of their abilities to function well which is equal to or greater than the similar deprivation with special needs served by the Office of Education"って要はこんな人間できちまうよって話だからな!

まあ冷静になって考えると個人的にはアメリカにある学校選択制がすべてを解決すると思うんですよねぇ...

チャータースクールとか教育バウチャーとか、いいよね...コレは共和党民主党の一部で意見が一致するところなので、議会共和党民主党右派が協力して教員組合寄りの民主党左派から守ってくれ...自身の選択で自身にあった学校に通えるって素晴らしいよね...

結局さ、そういう話なの。決められたとこか受験で高い金払って私立行くかじゃなくて、自分にあった学校を選べたら、自分らしく生きる権利を子供も得られると思うっていう、そういう話なのよ

まわりと合わせることも確かに重要かもしれない。でもね、そのために心を殺すくらいなら、多少協調性とやらがなくても心を殺さずにいられたほうが精神的には健全な成長とやらができるんじゃないでしょうか。学校というものは、児童の感性や心を殺すための施設ではなく、育てるための施設のはずです。すこしくらい、我々にも配慮してくれてもいいんじゃないですかね

以上、一人の不健全な精神的成長をしたギフテッドの愚痴でした

*1:2E(Twice-Exceptional)の児童生徒とは,特異な才能と学習困難とを併せ持つ児童生徒のこと。

*2:衆議院議員参議院議員ってどっちがいいのかわからんな